拝賀式

文字・色・イラスト。こだわり抜いたデザイン♪

 

毎年の終わりには、兄弟が家族を連れて、実家に帰る事が年中行事の締めくくりになっていました。

 

 

皆で揃って、母が作った料理をいただき、楽しく温かいお年越しをすることが恒例となっていました。

 

 

新年を迎えると、朝揃って神棚に年始の挨拶をしてから、揃って御神酒をいただき、新調した服に着替えて、氏神様に出かけて行きます。

 

 

氏神様では拝賀式と言う神事が行われています。

 

 

拝賀式に勢揃いした家族皆で参加することは、父親の自慢であり、中心で誇らしそうに、近所の皆に私たちをそれぞれ紹介することが照れ臭くもあり、親孝行をしている瞬間だと感じる機会でもありました。

 

 

神様の前で焚き火を囲んで、地域の人たちとの交流をすることが、一年の始まりの行事です。

 

 

その後でほろ酔い気分で家にもどり、嫁たちと母が用意してくれたお節をいただきます。

 

 

酒に弱い三男がやがて酔い潰れて寝てしまうのも毎年のこと。

 

 

コロナ禍に入り、すでに三年、このような家族の在り方は大きく変化を強いられています。

 

 

古き良き時代の風物詩を、田舎の両親に感謝して続けて来られたのは、家族の繋がりがあってこそのこと。

 

 

コロナと共に家族の繋がりも希薄になってしまいました。

 

 

私たちは、他人と繋がることを恐れて、遮断すること道を取らざるを得なかった。

 

 

この先は、このままそれぞれの道を進むのか、コロナ前の道に戻るのかは、選択次第。

 

 

しかし、三年と言う月日は、それぞれの家族も、変化しています。小さな孫はすでに小学生になりました。

 

 

来年こそは氏神様にその姿を見ていただき、小さな町の片隅にいる氏子の面々をお忘れなき様にお伝えしたい。

 

 

来年こそ、家族揃って年賀の儀式に参列したいと、今から楽しみにしています。

 

 

今年は厳しかったので、家族全員の服は新調できなかったけど、氏神様はきっとご存じだろう。